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スーパーで迷わない!本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料の違いを徹底解説

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みりん、何が違うの?

スーパーでみりんを選ぶとき、高いものから安いものまで並んでいて「どれを選べばいいの?」と悩んだことはありませんか?同じ「みりん」と書かれていても、その種類によって製法や味、使い方が大きく異なります。この記事では、みりんの違いをわかりやすく解説し、あなたの料理に合ったみりんの選び方を紹介します。特に「おいしさも考えたコスパ重視で選ぶなら新式の本みりんがおすすめ」という観点も含めてお伝えします。


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目次

  1. みりんの種類とその違い
  2. 本みりんとは?古式と新式の違い
  3. みりん風調味料とは?本みりんとの違い
  4. みりんタイプ調味料(発酵調味料)とは?その特徴
  5. どの料理にどの種類を使うべき?
  6. まとめ

1. みりんの種類とその違い

「みりん」とひとくちに言っても、実は3つの種類があります。それぞれ製法や原材料が異なるため、風味や価格に違いが生じます。

  1. 本みりん:もち米、米麹、焼酎(またはアルコール)を原料に、発酵と熟成によって作られる本格的な発酵調味料です。
  2. みりん風調味料:発酵を経ずに、糖類や酸味料、調味料を添加して作られるため、安価で手軽に使えます。
  3. みりんタイプ調味料(発酵調味料):発酵を経て作られ、本みりんに近い風味を持つが、アルコール分を抑えた調味料です。

まずは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


2. 本みりんとは?古式と新式の違い

本みりんは、もち米、米麹、焼酎(またはアルコール)を原料に、発酵と熟成を経て作られる本格的な発酵調味料です。アルコール度数が14%前後あり、砂糖では出せない自然な甘みとコクを持っています。ここで知っておいてほしいのは、本みりんには「古式」と「新式」の2種類があるということです。

  • 古式本みりん:江戸時代から続く伝統的な製法で作られています。1年以上の長期間にわたって発酵・熟成されることで、深い味わいと複雑な風味が生まれます。このタイプの本みりんは、色も濃く、まろやかな甘みとリッチな風味が特徴です。古くはこのみりんに生薬を漬け込んだものをお屠蘇として、お正月に呑まれていました。
    特に高級和食や贈答用として重宝され、「古式」や「伝統」「本格」とラベルに記載されている場合が多いです。その分、価格も高めですが、一度試す価値がある本格派の調味料です。原材料は「もち米」「米麹」「本格焼酎(乙類焼酎)」のみでつくられているのも特徴です。
  • 新式本みりん:古式に比べて短期間で製造されるため、効率的に大量生産が可能です。発酵期間が短いため、風味は古式本みりんほど深くはありませんが、コストを抑えた価格で手に入れることができます。普段の家庭料理で気軽に使えることから、スーパーに並ぶ本みりんの大半は新式タイプです。ラベルに「古式」や「伝統」「本格」と書かれていないものは、ほとんどが新式本みりんと考えてよいでしょう。

コスパ重視なら新式本みりんがおすすめ

もし日常的にみりんを使う機会が多い場合、コスパを考えるなら新式本みりんがおすすめです。古式本みりんに比べて価格が抑えられているため、普段の煮物や照り焼きなどで存分に使えます。とはいえ、特別な料理には一度古式本みりんを試してみると、料理の仕上がりが格段に違うことがわかるでしょう。一度は古式本みりんも試してみることをおすすめします。特別な料理や、おもてなしの際に使うと、料理の風味や深みが格段にアップします。普段使いにはコスパの良い新式を選びつつ、特別な料理には古式を使い分けるのが賢い選択です。
また、下の方で解説する「みりん風調味料」「みりんタイプ調味料(発酵調味料)」は価格が安いのでコストはいいですが、料理の仕上がりは本みりんに比べるといま一歩になりがちです。なので、明確な理由がない限りは本みりんを使うことをおすすめします。


3. みりん風調味料とは?本みりんとの違い

みりん風調味料は、アルコール分がほとんど含まれておらず、発酵を伴わない製造過程で作られます。糖類や調味料が添加されており、甘みはありますが、本みりん特有の深みや風味は少なく、価格が安いのが特徴です。製造コストが低いため、普段の料理で甘みを手軽に加えたいときに便利です。

ただし、アルコール分がないため、煮物や焼き物での照りやコクを出す効果は本みりんに比べると劣ります。料理の質にこだわる方には、本みりんを選ぶ方が満足度が高いでしょう。


4. みりんタイプ調味料(発酵調味料)とは?その特徴

みりんタイプ調味料は、発酵を経て作られているため、風味は本みりんに近く、アルコール度数も同程度(14%前後)あります。ただし、飲用できないように食塩が添加されているため酒税がかけられていません。このため、料理に深みを出しつつも、価格を抑えられているのが特徴です。

みりんタイプ調味料は、価格と風味のバランスが良いため、日常使いに適しています。照り焼きや煮物だけでなく、ドレッシングや炒め物にも使いやすいです。ただし食塩が入っているため、仕上げに照りをつけるために使うと味が濃くなってしまうことがあり、塩加減を調整するのが若干難しいです。


5. どの料理にどの種類を使うべき?

用途や目的に応じて、みりんを使い分けると、料理の仕上がりが変わります。

  • 本みりん(古式):特別な料理や、深みのある風味が求められる和食に最適。風味重視。
  • 本みりん(新式):日常使いでも本格的な風味を楽しみたい場合におすすめ。コスパ重視。
  • みりん風調味料:手軽に甘みを加えたいときや、アルコールを避けたい場合に便利。コスト重視。
  • みりんタイプ調味料:日常使いで風味を求める場合に最適。幅広い料理に対応可能。仕上げに使うとやや塩味が濃くなることも。

6.まとめ

スーパーで並んでいるみりんには、価格や成分によって大きな違いがあります。特に、おいしさも考えながらコスパを重視するなら新式本みりんが最適ですが、一度は古式本みりんの風味も試してみてください。料理の仕上がりを左右する重要な調味料だからこそ、目的に合ったみりんを選んで、家庭の味をさらに美味しくしてみてください。
この記事を参考に、次回スーパーでみりんを選ぶ際に迷わずに最適な選択ができるはずです。あなたの料理がさらに豊かになることを願っています!

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れいん
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こんにちは!調味料の魅力や使い方を深掘りするブログを運営しています。醤油の種類の違いやバターとマーガリンの違い、さらには家庭で本格的な中華料理を作るために揃えておきたい調味料など、料理に欠かせない情報をわかりやすくお届けしています。 このブログでは、調味料の基本から意外と知られていない豆知識まで、幅広いトピックを扱っています。料理をもっと楽しみたい方や、味の違いにこだわりたい方に向けて、実用的で役立つ情報を発信しています。調味料の世界を一緒に探求して、日々の料理をワンランクアップさせてみませんか?
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